第51回「うんと知りたいトイレの話」(2025年10月30日)  深川江戸資料館+江東区公衆トイレ見学会 ~トイレ文化研究会とのジョイント企画~

1.はじめに

今回はオンラインではなく、トイレ文化研究会とのジョイント企画としてリアルな見学会でした。「江東区深川江戸資料館」と、その隣にある「江東区公衆トイレ」を総合トイレ学研究家の森田英樹先生のご案内で見学をしました。江東区深川江戸資料館は、江戸時代の町並みを原寸大で再現した体験型施設で、当時の江戸下町の暮らしを肌で感じられます。

 

2.深川江戸資料館概要

この資料館は、地上4階、地下1階、延床面積5,236平方メートルのビルの中に、江戸時代(天保年間頃)の深川佐賀町の町並みを実物大で再現した展示があります。資料館の入り口は1階なのですが、展示は地下1階なので、先ず1階からは全体像が見渡せます。屋根の上には猫が寛いでいます。地下1階に続くスロープを降りると、住居する長屋、商店、火の見櫓などが実寸大で設置されています。長屋には洗濯物が干してあったり、細い路地の脇には井戸端や下水路があったりして、当時の生活ぶりが分かります。また広い空間に朝昼晩の一日の移り変わりが音響・照明などで情景演出されており実感が沸きます。商店や長屋には框(かまち)から靴を脱いで上がれて、部屋の中には当時の生活用具などに触れられる「体感型」の展示がされています。

運営は江東区文化コミュニティ財団が行い、1986年に開館しました。

 

3.江戸時代の下町のトイレ事情

この資料館の町並みには、2箇所の当時の様式のトイレが設置されていました。1か所は、井戸端の横で長屋の端にある共同トイレです。2つの和式のトイレで、利用者の上半身は外からも見えますので、使用中か否かが明瞭です。

もう一方は、船宿の中のトイレでした。当時として自宅に自前のトイレが備わっているという事は、ここは大店(おおだな)のような裕福な家だったと想像できます。

 

4.江東区公衆トイレ

この公衆トイレは資料館に隣接した場所にあります。JTA トイレ賞の前身となるグッドトイレ10 を受賞した公衆トイレでもあり、現在でも良くメンテがなされており、快適に利用ができます。受賞のプレートが貼ってありました(図1、2)。

 

なお「深川江戸資料館」は東京メトロ清澄白河駅から徒歩5分の距離です。観覧料金400円(2025年当時)。休館日は第2、第4月曜日です。(Tel:03-3630-8625)

図1. 江東区公衆トイレ

図2. 江東区公衆トイレの受賞のプレート

図3.参加者一同の記念写真