鉄道,空港,高速道路,道の駅――.
日々多くの人が行き交う交通インフラのトイレは,私たちの移動を支える大切な空間です.
その「今」と「これから」を見つめ,よりやさしいあり方を考える場として,第41回全国トイレシンポジウム2025を開催します.
1.趣旨
近年、鉄道・空港・高速道路・道の駅など(以下,「交通インフラ」という.)におけるトイレ環境は大きく進化してきました。清潔さや利便性の向上に加え、ユニバーサルデザインの導入、プライバシーへの配慮、防犯対策など、多様なニーズに応える工夫がなされています。しかし、社会の変化とともに、これまでとは異なる新たな視点での配慮が求められています。
特に、女性の社会進出が進み、障害のある方や高齢者、LGBTQ+の方々など、多様な人々がより自由に移動できる社会を目指す中で、交通インフラのトイレもまた、多様性を前提とした設計・運用が不可欠となっています。
すべての人が安心して利用できるトイレ環境を整備することは、移動の自由を支える重要な要素であり、インクルーシブな社会の実現に直結します。
本シンポジウムでは、交通インフラのトイレが果たす役割や最新の取り組みを紹介するとともに、多様な視点から「すべての人に優しいトイレのあり方」について議論を深めます。トイレ環境の整備がもたらす社会的インパクトを考え、誰もが快適に移動できる未来の交通インフラの実現に向けた課題と可能性を探ります。
2.開催概要
○期日 令和7年11月10日(月)
○会場 機械振興会館 地下2階 多目的ホール
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8
※オンライン配信も予定しています。
○参加費 無料/会場定員240名
○主催 主催 一般社団法人日本トイレ協会
○情報保障 UDトークによる字幕表示、手話通訳を実施いたします。
◯問合せ 第41回全国トイレシンポジウム実行委員会事務局
Email: sympo41@j-toilet.com
◯CPD 本シンポジウムは、建築CPD情報提供制度(設計監理計画系)の共通認定プログラムです。ご参加の方には、建築CPD単位(5単位)が付与されます。
◯申込み 申込みはこちらから
◯プログラム
◆開場・受付 10:00~10:30
◆開会・挨拶 10:30~10:40
山本浩司(第41回全国トイレシンポジウム2025実行委員長)
山本耕平((一社)日本トイレ協会 会長)
◆基調講演1 10:40~11:25
道の駅 第3ステージで進化する “地域のトイレと防災拠点”
モデレータ 藤山真美子(お茶の水女子大学)
スピーカ 小山健一(国土交通省)
◆基調講演2 11:25~12:10
行列のできるトイレをなくすには? 公共トイレの新しいデザイン戦略
モデレータ 中野和典(日本大学)
スピーカ 秋山哲男(中央大学)
◆休憩/昼食 12:10~13:00
◆企画セッション1 13:00~14:00
交通インフラのトイレはなぜ混雑するのか?
モデレータ 山本浩司(第41回全国トイレシンポジウム2025実行委員長)
パネリスト 福岡祐樹(国土交通省),小林純子((一社)日本トイレ協会 名誉会長),百瀬まなみ(百瀬まなみ行政書士事務所),仲川ゆり((株)JR東日本建築設計),瀬谷麻里恵(東京地下鉄(株)),山下太郎((株)日本空港コンサルタンツ),馬屋原敦(中日本高速道路(株)),金子譲治((株)バカン)
◆企画セッション2 14:00~14:45
行列をなくすにはどうすれば?これからのトイレ計画
本セッションは,企画セッション1と同じモデレータ・パネリストにより実施いたします
◆企画セッション3 14:45~15:05
男性トイレにも“備える”時代~サニタリーボックス普及の現在地
モデレータ 高橋未樹子((一社)日本トイレ協会 理事)
スピーカ 寅太郎((一社)日本トイレ協会 副会長)
◆休憩/設営 15:05~15:15
◆会員活動発表(個人・グループによる活動発表) 15:15~15:55
モデレータ 藤山真美子(お茶の水女子大学)
◆会員活動発表(企業・団体による活動発表) 15:55~16:25
◆閉会挨拶、閉会 16:25~16:30
寅太郎((一社)日本トイレ協会 副会長)
◆JTAトイレ賞結果発表 17:15~17:45
モデレータ 浅井佐知子((一社)日本トイレ協会 運営委員)
詳細は,以下をご確認ください。