メンテ研30周年記念「人とものと水の関わり」サイト公開のご案内

　日本トイレ協会メンテナンス研究会（以下：メンテ研）は、1992年4月1日に発足し、もうすぐ32年になります。そこでメンテ研では2022年より30周年記念事業を実施しました。その1つとして「人とものと水の関わり」サイトを公開しました。つつしんでご報告申し上げます。

　❖記念サイトURL

　　「人とものと水の関わり」サイト（メンテ研公式サイト内）

　　　https://www.toiletmaintenance.org/hito_mono_mizu/

日本のトイレは「世界一」と謳われて久しくなりますが、その背景に「清掃が行き届いている」「悪臭や汚れが少ない」などが含まれていると思われます。トイレの維持管理（メンテナンス）の世界は、快適性に重要な関わりがある反面、地味で意識の低く、研究情報が少ない時代が長く続きました。そんな状況下で有志が集まって、研究活動を始めたのがメンテ研です。そしてその中核に常にいらっしゃったのが、コンフォートスタイリストの坂本菜子さん（現:メンテナンス研究会名誉幹事／29年間代表を務めた）でした。日本トイレ協会においても、副会長を務められ、本会の発展に大きく貢献してくださった恩人です。

　坂本菜子さんはトイレの維持管理に対する先駆者として研究や啓発活動を行ってきました。またそれをまとめた書籍を数冊発刊なさっておられ、その一部はメンテ研で研究した情報や、会員と共に歩んできた歴史が含まれております。
このサイトは、坂本菜子さんの著書「世界のトイレグラフティ」「トイレのデザインとメンテナンス」（共にオーム社より発刊）より記事を抜粋したものです。主に、メンテナンスの視点になる話題や、海外のトイレが、美しい写真と共に掲載されています。　これらを世界に広げ、後世に残るよう、公開に踏み切りました（なお表記や数値は、当時の情報をそのまま掲載しております）。メンテ研としても、先人らの残してくださった財産を、大切に保管していく所存です。数少ない貴重な記録として、皆様の日々の研鑽にお役立ていただければ幸いです。

　なお、本サイトの公開を記念して、記念プレゼンテーション会を行います。坂本菜子さんご本人およびサイト作成者の畑秀樹さん（COCOCOCO design.lab)がご登場されます。万象お繰り合わせの上、ぜひたくさんの方にお集まりいただければ、幸いです。