一般社団法人日本トイレ協会グッドトイレ選奨委員会
〇応募作品 23作品
(作品部門10、著作・研究部門4、維持管理・運営部門3、社会的活動部門6)
〇審査結果
【選奨】
部門 | タイトル | 応募者名 | 個別講評 |
作品部門 | すべての人に愛されるトイレへ ~成田国際空港トイレリニューアル~ |
株式会社 空間デザイン 応募者:檜山、都澤、Garwood 設計者:阿部・岡本・浜鍜 |
講評 |
台湾の楊梅サービスエリア | Owner: Freeway Bureau, MOTC Designer: Tsu Chen Chou Architect & Associates |
講評 | |
著作・研究部門 | 学校施設のトイレに求められる音環境の探索 | 岡山県立大学 矢口 絵理奈・原田和典 | 講評 |
維持・管理・運営部門 | トイレを清潔に保つための清掃依頼ボタンの導入評価 | 中日本高速道路株式会社 東京支社 関谷 有紗加 | 講評 |
一生懸命勉強します | 新北市立安康高級中学 集中式特教班 陳 承霖 ・李 佩娟・謝 曜羽 |
講評 | |
社会的活動部門 | 株式会社マイヤ 「認知症になってもやさしいスーパープロジェクト」 -認知症の方に配慮した男女共用トイレ- |
施 主:株式会社マイヤ 監修者:野口祐子(日本工業大学建築学部建築学科教授) 設計者:小林純子(有限会社 設計事務所ゴンドラ 代表取締役) 協 力:株式会LIXIL、日本カルミック株式会社、株式会社ユニオン |
講評 |
【奨励奨】
部門 | タイトル | 応募者名 | 個別講評 |
作品部門 | 東武スカイツリーライン竹ノ塚駅旅客トイレ ~木のぬくもりを感じるやすらぎのトイレ~ |
東武鉄道株式会社 改良工事部 | 講評 |
著作研究部門 | 発達障害のお客さまにも優しいファミリートイレの検討 | 中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社 鈴木 孝明 中日本高速道路株式会社 高橋こずえ・嶋浦 早紀 橋口亜希子個人事務所 橋口 亜希子 |
講評 |
社会的活動部門 | まちとつながる新しい駅トイレ 田園都市線地下区間5駅リニューアルプロジェクト 「Green UNDER GROUND」駒沢大学駅トイレの更新 |
東急電鉄株式会社 阿津 英明 | 講評 |
【一般投票奨】
部門 | タイトル | 応募者名 |
作品部門 | 心で世界をつなぐ ~ 桃園国際空港旅客トイレ | 会社:桃園国際空港株式会社 設計:周ズジェン・アーキテクツ |
作品部門 | 台湾の楊梅サービスエリア | Owner: Freeway Bureau, MOTC Designer: Tsu Chen Chou Architect & Associates |
維持・管理・運営部門 | 公共トイレの課題をIoTシステムで解決! Social Toilet System -ソーシャルトイレシステム- |
株式会社クレスコ |
〇選考方法
(1)審査:審査委員14名および協会役員等7名による審査を基に、審査委員会での最終審査により、選奨・奨励奨を選定
(2)投票:トイレ協会会員・シンポ参加者・トイレ産業展来場者、等 269名(Web:200名、会場での用紙:69名)投票結果で、一般投票奨を選定
〇審査委員会
委員長 | 上野 義雪 | 副会長、元千葉工業大学工学部教授/室内計画・人間工学 |
副委員⻑ | 小松 義典 | 運営委員、名古屋工業大学大学院准教授/建築環境工学 |
幹事 | 浅井佐知子 | 運営委員、設計事務所ゴンドラ、グッドトイレ選奨委員会委員長/建築・ワークショップ |
委員 | 小林 純子 | 会長、設計事務所ゴンドラ代表/建築 |
高橋未樹子 | 理事、コマニー㈱研究開発本部/ユニバーサルデザイン | |
細野 直恒 | 運営委員、NPO法人にいまーる理事/ICT、人間工学・ユニバーサルデザイン | |
村上八千世 | 運営委員、常磐短期大学准教授/幼児教育・環境 | |
部⾨担当委員 | ||
ア) 作品部⾨ | ⼩松 義典 | 前掲 |
岩崎 克也 | 東海大学建築都市学部・学部長・建築学科教授/建築デザイン | |
イ) 著作・研究部⾨ | 川内 美彦 | 運営委員、元東洋大学ライフデザイン学部教授/ユニバーサルデザイン |
森⽥ 英樹 | 運営委員、総合トイレ学研究家/トイレ歴史 | |
ウ) 維持・管理・運営部⾨ | ⼭⼾ 伸孝 | 運営委員、アメニティ代表取締役社⻑/トイレメンテナンス |
山本 浩司 | 理事、中日本高速道路㈱東京支社/道路施設管理運営 | |
エ) 社会活動部⾨ | ⼭本 耕平 | 運営委員、㈱ダイナックス都市環境研究所代表取締役会長/環境・まちづくり |
赤堀 時夫 | 副会長、元自然公園財団事務局長/自然公園環境 | |
アドバイザー | ⾼橋志保彦 | 名誉会長、神奈川大学名誉教授/建築・都市デザイン |
鎌⽥ 元康 | 名誉理事、東京大学名誉教授/建築環境工学・建築設備 |
〇2022年度 グッドトイレ選奨 総評
審査委員会副委員⻑ 小松義典
※シンポジウム会場にて
昨年を上回る数の応募をいただき,各作品のレベルの向上も感じられます。
選奨や奨励奨に選ばれた作品はもちろんのこと,惜しくも選外となった作品にも個々に良い点があります。1枚のパネルで伝えることは簡単ではありませんが,こうしたプレゼンテーションに関するレベルもますます高くなっています。
昨年より導入した部門別の応募により,応募者が意図する評価ポイントが伝わりやすくなっています。作品部門と思われる応募が社会的活動部門にあったり,維持管理運営部門と思われる応募が作品部門にあったりしましたが,応募者が何を評価して欲しいかがしっかりと伝わっていると思います。
何を評価して欲しいのかを明確にして,各部門にますます多くの作品が応募されることを期待しています。
最後に,ご応募いただいた方や審査・投票にご協力いただいた皆様に感謝を申し上げます。
来年も本年を超える様な盛り上がりを期待しております。
誠にありがとうございました,
本年度のグッドトイレ選奨は、選奨委員会そして審査委員会の皆様方による多大なるご協力の下で実施することができました。ここに改めて感謝と御礼を申し上げます。
※全体総評
審査委員会委員⻑ 上野義雪
今年度は23作品のご応募をいただくことができました。このうち、国内が20作品、海外からは3作品になります。ご参加いただいた皆様には心より御礼を申し上げます。
審査は、4部門の専門家による審査委員の審査と協会役員による審査を審査基準に則り行い、審査委員会において公平かつ厳選のもとに各奨の作品を選定いたしました。また、投票による各奨は、投票数により表奨作品を決定いたしました。
作品として大切なことは、作品で意図する内容をいかに的確に伝えるか、その表現方法にあります。これらの違いが審査結果に影響いたします。
今回の作品の多くは、それぞれの表現に工夫をされておられることが読み取れ、応募者の視線に立って審査をすることができました。
選ばれました何れの作品も選奨に相応しい内容を備え、最も訴えたい内容を的確かつ丁寧に説明されているところが評価され、「見やすく、分かりやすい」表現が公平で開かれた審査の実施に結びついているものと考えております。
今年度の応募作品の特徴として、例年同様に公共交通施設に関するトイレの作品がみられたこと、そしてこれまでトイレ使用者に含めていなかった人々の使用を考慮したトイレ作品が複数みられたことです。この様にトイレに多くのそして深い関心をもってトイレに関わっておられる方々の多いことに心が打たれました。
次年度は、更なる応募数の増加と選奨に相応しい内容の作品応募が成されますことを切に願っております。そしてグッドトイレ選奨の意味と価値を見つめながら次年度に備えたいと考えております。
今年度のグッドトイレ選奨の実施には、選奨委員会ならびに審査委員会の皆様のご協力の下で実施することができました。ここに改めて感謝と御礼を申し上げます。