2021年2月10日(水)、日本トイレ協会の川内美彦副会長が本を出版することになりました。
『尊厳なきバリアフリー「心・やさしさ・思いやり」に異議あり!』、現代書館から出版されます。
本書では、最近話題になっているトイレの機能分散について、これまでの経緯、機能分散の考え方、機能分散によって予想される問題点等についても書かれています。
バリアフリーは尊厳・人権を尊重した平等な社会参加を実現するためにある。「心」「やさしさ」「思いやり」の視点でこの問題を考えると、尊厳・人権が人々の感情で左右されることになるのではないか。これまでのわが国のバリアフリーへの取り組みを振り返り、本質としてあるべきものは何かを指摘した問題提起の書。
…この国において障害のある人は、常に、あなたはできない人です、いつも誰かの助けが必要なのです、と突きつけられている。そしてそれが、人間としての尊厳を傷つけ続け、そんな社会で生きていくために、自分に尊厳があるということを無理やり忘れさせられていくのである。
…私は「心」「やさしさ」「思いやり」を否定してはいない。それらは社会においてとても必要で重要なことである。しかしそれは権利や尊厳という価値観によって平等な社会参加という貴版ができたうえで、その質を高めていく上において大きな役割をもっている。「心」「やさしさ」「思いやり」があれば平等な社会参加が実現できるわけではないのだ。(「おわりに」より)
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