(一社)日本トイレ協会では、2025年6月26日から29日にかけて、台湾の環境部ほか関係機関を訪問し、環境部、財團法人大安森林公園之友基金會、台灣衛浴文化協會の皆さまと、トイレ文化や政策に関する意見交換会を実施しました。
本意見交換会では、台湾の公共トイレにおける清掃品質の維持・向上策、多様な利用者への配慮(高齢者・障害者への対応)、民間の清掃受託制度の現状と課題などについて、活発な議論が交わされました。
台湾側からは、行政と民間が連携し、トイレの清潔さを保つ制度設計や技術導入について具体的な紹介がなされ、特に「五つ星トイレ認証制度」や「トイレの星評価アプリ」など、市民参加型の仕組みも紹介されました。
日本側からは、これまでの国内におけるトイレ整備の経緯や、誰もが使いやすいトイレ環境づくりへの取り組みを紹介し、相互理解と今後の連携の可能性についても意見を交わしました。
また、本会を代表して、日本トイレ協会・山本耕平会長が開会挨拶を行い、台湾における積極的な公共トイレ政策への敬意を表するとともに、「お互いの知見を持ち寄り、より快適で誰もが利用しやすいトイレ環境づくりを進めていきたい」と述べました。
本意見交換会の実現にあたっては、日本トイレ協会 国際委員会の川内美彦委員長が調整役を担い、台湾側との連携や現地関係者との調整を行いました。
このような国際的な情報交換を通じ、トイレ文化の発展と、より良いトイレ環境の実現に向けて、今後も引き続き協力関係を深めてまいります。
本件は台湾の各種メディアにて報道・紹介されています。
中央通訊社(CNA)が報じた記事【環境部、新公衆トイレ方針を発表】
聯合新聞網(UDN)が報じた記事(1)【トイレの洋式化と環境部政策説明】
聯合新聞網(UDN)が報じた記事(2)【環境部、和式便器の段階的撤廃方針】
聯合新聞網(UDN)が報じた記事(3)【新北市・板橋駅などでの整備事例紹介】