近代家具出版様から、2022年10月27日に行いました「第38回トイレシンポジウムの基調講演」に関する掲載記事をいただきました。掲載の承諾を得ていますので、記事の一部を抜粋して掲載誌、全文をPDF形式でご提供いたします。
全国トイレシンポジウム 「THE TOKYO TOILETプロジェクト」テーマに基調講演
“暗い、汚い、臭い、怖い”という公共トイレのイメージを払拭する、斬新で素敵なデザインの公共トイレが渋谷区で続々登場している。
世界で活躍する著名な建築家やデザイナーたちが参画、誰もが快適に使用できる公共トイレを2023年1月現在で14カ所設置、2023年3 月までに4 カ所が完成、合計17カ所の公共トイレが設置、オープンされる。安藤忠雄、隈研吾、伊東豊雄の諸氏をはじめとする、わが国の建築・デザイン界を代表する人々が競うように参加、ユニークで優れたデザイン力、クリエイティブ力で、暗いイメージだった公共トイレを、明るい表舞台に引き上げた。
オープン前に一般のジョギングランナーがツイートしたことで、このユニークで素敵な公共トイレは世界中に伝播した。世界1100 以上のメディアがカバーし、渋谷区の公共トイレ群は世界中に知れ渡った。今、海外からの旅行客が見学に訪れているそうだ。
また、この渋谷区の公共トイレを舞台にした清掃員の話を、ドイツの著名映画監督/ヴィム・ヴェンダース氏(作品「ベルリン・天使の詩」など)が監督、主演・役所広司氏で映画になる。すでに撮影は終わり、編集作業を残すのみとなっている。
日本トイレ協会(東京都文京区春日1-5-3 1F-A)主催の「第38回全国トイレシンポジウム2022」が10月末、東京ビッグサイトで開催され、その中でこの渋谷区で展開されている新しいトイレの取り組みの活動である「THE TOKYO TOILET(以下、TTT)プロジェクト」をテーマに、基調講演が行われた。出席者はTTTプロジェクトオーナー(発案/資金提供者)・柳井康治氏(ファーストリテイリング取締役)、TTTプロジェクト責任者・笹川順平氏(日本財団常務理事)、渋谷区長・長谷部健氏。司会進行は同協会会長・小林純子氏、運営委員・山戸伸孝氏が行った。
ここではTTTプロジェクト誕生の経緯、現況、今後の展開等、3人の発言要旨をまとめた。小林氏は「日本トイレ協会が発足して37年経過する。その間、公共トイレはかなり改善されてきたがさまざまな現実に出会っていることも事実。公共トイレは人々の健康や街に不可欠な大切な場所であるはずだが、心ない行動やメンテナンスが追い付かないのが現状。
そうした中で本日出席された3 人と関係者の方々によって、TTTプロジェクトは2018 年に開始され、素敵な公共トイレが次々に完成し、感動している。本日は奇譚のないお話をお聞きしたい」と挨拶した。
TTTプロジェクト発足の経緯を柳井氏は語った。柳井氏が勤務するユニクロは、ライフウェアというコンセプトのもとカジュアル衣料を製造販売するアパレル企業。柳井氏はユニクロとは関係なく個人的な活動として、パラリンピックや障害者のために何かないかと常に考えていたが、紆余曲折を経て、障害者の方だけに何かをする、何かを造るということではなく、誰にでも開かれたことをすべきではないかと考えた。人間が人間である以上欠かせないものは何かを考えた結果、公共トイレに行きついた。
トイレは老若男女、誰もが使う。国籍、政治、宗教関係なく使用する。日本流のホスピタリティのおもてなしを世界に向けて意思表示できたらいいなと考えた。
そして、東京中に展開したいと思った。許認可等での困難や大変さを思い図って、日本財団の笹川順平氏に相談した。その結果、アドバイスや協力を得て、渋谷区内で展開するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」として走り出した。
笹川氏「柳井氏から話を聞いて驚いた。『障害のある人が、障害のない人にうらやましがられる世界を創りたい』という。これまでは私なりにパラリンピックを見てきたが、そういう世界が造れるのかとびっくりした。こんなことを考えた人はいないと思う。柳井氏と進めていくことになり、渋谷区に2023年春までに全部で17カ所のユニークで素敵な公共トイレが完成、オープンする。障害のある方々をどのように社会に溶け込んで頂けるかが大きな課題だと思っている。
私たちはトイレのプロではない。ただ社会変革のプロだと自負している。今、若者の街・渋谷の発信力はすごいものがある。渋谷区を世界の渋谷にしようということで、かねてから日本財団は、ソーシャルイノベーションに関する包括連携協定(※)を結んでいた。そのさ中に柳井氏から相談を受けたので、まず渋谷で展開したらどうかと提案した。柳井氏は了承し、「クリエイティブの力を公共トイレにもっていきたい」と言った。「著名な建築家やデザイナーに、1人ずつデザインを依頼したらおもしろい。多様性も生まれる。障害者が健常者よりも輝くトイレとは、どのような世界かということを建築家・デザイナーの皆さんに考えて頂き、具現化に向けて提案して貰う」こととなった。
何人かの建築家に相談したがネガティブな意見を持つ人もいた。私は物事を違う角度で変えようとする人のほうがカッコいいと思う。しかし、一方ではカッコいいものを作れば作るほど、メンテナンスのやり方が変わってしまうのではないかと、心配しながらのスタートだった。
坂茂氏の作品は外側から中が見えるトイレで汚い、怖いという問題を直視したトイレ。全く透明なトイレを作れば、中に人が潜んでいるか、汚れているかがわかる。注目すべきことは、きれいなトイレにすることで汚れにくくなったということ。このトイレを私たちが発表する前に1人のジョギングランナーがツイートした。これがあっという間に世界中に伝播した。米国、英国をはじめとする諸外国のメディアに取り上げられ、日本の文化として発信された。継続したことをやっていくと、世の中はフォローしてくれることがわかった。
公共トイレのメンテナンスは重要で、柳井氏のアイデアで、カッコいいつなぎのユニフォームを作りました。これを着た人は清掃することを楽しみにするようになる。女性たちが多く訪れるようになった。
清掃員たちは声を掛けられるようになった。これまで利用者が清掃員に声をかけることはなかった。小学校を巻き込み、公共トイレの清掃活動を展開した。小学生たちは清掃を楽しかったと報告してくれた。大人と一緒に素敵なトイレをきれいにしたという達成感を得て、楽しかったという言葉になったのだと思う。この子どもたちが学校に帰り友達に話すことで、輪が広がっていく。こうした清掃活動がどんどん拡大して、浸透していくといいなと思っている」
※日本財団と渋谷区は2017年、ソーシャルイノベーションによって社会課題の解決を図る先駆的な取り組みを支援し、渋谷ならでは文化や芸術等の育成を世界へ発信することを合意した。
ーこの2人の強い思いを受け止める渋谷区の現場として、区長のお考えをお聞かせください。
長谷部氏「この話を聞いた時、驚きましたが、当時、東京オリンピック、パラリンピックの競技開催区として、きれいに整備しないといけない公共トイレがあったのでありがたい話でした。日本財団さんとはソーシャルイノベーションに関する包括連携協定を結んでいるので信頼感はあるし、話を聞いてなるほどと思いました。でも、著名建築家、デザイナーが素敵な公共トイレを設計、造った後のその先はどうなるのだろうか、とも思いました。それでも東京の街に、新しい価値向上を発信しようと行動を起こしていることに、感銘を受けたことを覚えています。
公共トイレは維持管理が大きな課題。当初からTTTのトイレについては1日3 回の清掃が原則ですが、施設完成後の維持管理をどうするかは考えていかないといけない。そんな状況下、柳井氏が今度は清掃員を主人公にした映画を作って、多くの人に映像で共感を得ようとする新プロジェクトを発案、資金提供もされ開始されました。そこまで踏み込みながら少しでも維持管理コストを減らそうと、難しい課題をポジティブに解決していこうとされている。
封切後、ぜひ映画を皆さんに観に行ってほしいです。街を清掃するとそこが気になって、汚さなくなる。公共トイレも汚さない環境が広がってくるとうれしい。渋谷の公共トイレがきれいになり、皆の力で維持されていくということを発信していきたいと思っている」
小林氏「今までの公共トイレは汚くて怖いので、多くの女性たちはきれいなトイレでも近寄りたくないという定着したイメージがある。今回のプロジェクトはそうしたイメージを打破するものにしたいといわれる。笹川さんは公共トイレを共通の財産といわれる。例えば意識や基礎を変えようとの意図はどのような所から出てくるのですか?」
笹川氏「公共トイレを使う理由は明確です。公共トイレを使う人はタクシー運転手が多い。私たちのアプローチが違う方向からとらえた時に、単なる公共トイレではないと思うことが大事ではないかと思う。
つまり、観光資源ととらえれば、こんな素敵な施設はない。建築物の中で話ができるし、幸せな気持ちになる施設。わが国を代表する著名な建築家、デザイナーの先生方がデザインした施設、そう考えればきれいに使おうと思う。渋谷に素敵な公共トイレがあるということを、次々に伝えていけばより広範囲の人々が見学に来る。実際、11月にツアーを組んで見学会を行うことになっている(その後11月にツアー見学会は実施された)。トイレの見方を少しずつ変えることができれば、今度はトイレだけでなく、世の中に埋もれているものを変えることができるやり方があるかもしれない。そうなれば世の中はもっとよくなっていくと思う」
長谷部氏「公共トイレが観光資源になるといいという話ですが、現実にその通りになっている。現在、外国人の方が大勢、見学に来ている。また、全国の地方行政の方も視察で来ており、案内することが区担当者の仕事になっているほど、注目されていると感じている。
渋谷区の人口はおよそ23万人。他の自治体と違い、昼間人口はその3倍ほどになる。渋谷区としては大切なことは、区民が街に愛着心を持つことができるかだと思う。私自身、幼少期から原宿出身であると人に言うと羨ましがられることも多く、それを誇らしくも感じてきた。
現在、渋谷は若者向けにいろいろなファッションルートを発信して、世界中の人々を惹きつける街になっている。そのような街の変化は、住民感情とは反する矛盾することもあり、例えば静かに暮らしたいという人にとっては、今の渋谷はどうかと思う人もいる。しかし、この街に暮らす多くの人は、新しい価値空間を創造する街、クールでお洒落な街といわれることを誇りにしていると思う。2023年春、素敵な公共トイレが完成し、観光資源として多くの人から注目されるものがあることで、多くの区民は胸を張るのではないかと思う。TTTプロジェクトを推進する渋谷区で暮らしていることを喜んでいると思う。素敵な公共トイレをきれいに維持管理していくことは、ポジティブに環境問題改善の意識を高めていくことになると思う」
― 柳井さん、清掃員を主人公にした映画作りについてお話ください。
柳井氏 「幼稚園や小学校の頃から、トイレはきれいに使いましょうと誰もが言われてきた。でもなぜか汚してしまう。汚れてしまう現実がある。トイレをきれいにしようとアピールするのに、違うアプローチがないものかと思った。笹川さんがトイレをトイレと思わない、違うものとしての視点からとらえたように、そこで清掃する人々に自然に感謝の気持ちが湧き上がる、そうした効果が得られる方法はないものかと考え続けた。
押しつけないカタチで、現状を含めて伝えられる手法はないかと思った時に、これだけ貴い仕事をされている清掃員の方が、美しいストーリーや映像で表現されれば、いいものを観たなと思って頂けるのではないかと思った。公共トイレの清掃って大変だな、汚すと申し訳ないなとか、そういう気持ちになってくれるのではないか。そういう気持ちを起こさせる映画作品ができたらいいなと思い、表現できる役者さんと監督さんを考えてオファーした。コネも何もない、全然つながりもなかった。ダメ元でお願いしたら奇跡みたいな話で2人とも快く引き受けて頂けた。
監督は『ベルリン・天使の詩』などを撮った、世界的に有名なドイツ人映画監督であるヴィム・ヴェンダース氏、主演は日本を代表する俳優である役所広司氏。2023年に一般公開したいと準備を進めている。監督も役所さんもいい仕事ができたと言っており、私も楽しみにしている。役所さんは清掃員役で、TTTのユニホームを着て、撮影に臨まれた。主人公のモデルの方に約1週間、清掃作業の特訓を受けた。
私が見学した時には手慣れた手つきで温水洗浄便座のふたを外す作業工程をしていた。一般公開されたら、ぜひ多くの方に映画を観てもらいたいです」。
― 笹川さん、映画の話を聞いた時、どう思われましたか。このプロジェクト活動の拡大を期待しているのですが、今後の展開をお聞かせください。
笹川氏 「映画づくりを考えてもなかなか実行することは難しい。でも心を通わせ行動に移していく。一連の活動を出発点から展開したことがすごいと思う。TTTプロジェクト活動も映画作りも、考えたことを行動に移した結果できた。思ったことを行動に移せば世の中、もっともっとよくなることを示したと思う。TTTプロジェクトについては、全国何百という自治体と連携をとり、わが町でもやりたいという声を頂いた。メンテ面での覚悟がないとなかなか難しいことも事実です。モデルケースとして渋谷区ではできました。規模は小さくとも全国に広がるといいなと思う」
柳井氏 「トイレは安心できる場所でないといけない。犯罪の温床や女性が怖い思いをするとか、汚い・臭いとか、ネガティブなイメージがある。TTTプロジェクトのトイレは、関係者の皆さんが公共トイレを生まれ変わらせようと着目してくださった結果だと思う」
日本トイレ協会・小林純子会長に取材 大切な場所ゆえに強烈なデザイン力発揮
日本トイレ協会会長・小林純子氏を訪問、お話をうかがった。同協会主催の全国トイレシンポジウム2022は「SDGs時代のトイレとメンテナンス」をテーマに開催。基調講演は渋谷区で展開されている「THE TOKYO TOILET(以下T T T )プロジェクト」に活動している3 人の方の鼎談のかたちで行われた。登壇者はプロジェクトオーナー・柳井康治氏、プロジェクト責任者・笹川順平氏、渋谷区長・長谷部健氏。2018年から整備開始、2023年3 月に渋谷区17カ所に国内外で活動する16人の著名建築家、デザイナー設計によるユニークで素敵な公共トイレの設置が完了する。
小林氏は公共トイレを中心とした設計事務所・ゴンドラ代表(文京区春日1-5-3 1 階A)。建築設計のスタート時、学校や病院を専門とする建築事務所に勤務していた。その後、住宅設計に転向した後、トイレの仕事をするようになった。百貨店や商業施設、交通機関、空港、学校、オフィス施設、公衆トイレ等多くのトイレを手掛けてきた。
「公共トイレは社会とつながっていると思った。施設は小さいが社会や地球環境につながっている。社会の縮図のように見えた。健全な人はどんなトイレでも使えるが、身体の不自由な人や心が元気でない人にとっては、トイレは救われる場所。奥深さを感じ仕事をしているうちに、いつの間にかトイレ専門になった。大上段に公衆トイ
レ設計の道を開拓してきたという訳でなく、ちょうどバブル時代に入ったことで仕事がたくさん依頼された。だからいろいろなチャレンジができた。そうしたことが今の礎になっている気がする」と語った。公共トイレ分野は当時、スキ間産業と思えていた。そのため順風満帆に仕事はあった。30年前当時、トイレは大事ということマスコミもニュースとして取り上げたが、点としての扱いだった。今は面として捉えるようになってきているという。
「私は建築設計で、使い手が明確に見えないため、一番難しいのは公衆トイレだと思う。真逆にあるのが注文住宅、誰が住むかがはっきりしている。(別な意味の大変さがあるが)公衆トイレは誰が使うかわからないし、新しい公衆トイレ施設をつくっても、いたずらや破壊行為を受けてしまう。女性にとって公衆トイレは行きたくない場所になっている。
街の公衆トイレは街が安全に暮らせるかどうか、人間の生理現象がきちんと可能な場所として担保できているかどうかの場所。それがあれば、街で生きる最低基準があるというバロメータだと思っている。
出資者の柳井さんに初めて会い相談を受けた時、私は公衆トイレ設置の難しさを述べた。その後、懸念事項を対策されつつ整備を実践されたが、竣工したトイレの中で、一部現実に起こってしまった
こともある。しかしそれを、今まで誰も考えなかった方法で乗り越えようとされていることに感動した。それは、そのままを見てもらおうと映画製作をしたり、トイレをそのままを観光資源にしてしまおうという、斬新な取り組みだった」。TTTプロジェクトで多くの著名建築家が競い合うように参加した。なぜなのだろうか。
「私は人間の生理に関係しているからだと思う。誰もが公衆トイレを使用する。同じ人間として問題意識をお持ちだったのだと思う。だから空間としてどうあるべきかに興味があるのではないか。建築家にとって、トイレだけの設計を依頼されることは少ないと思う。
でも公衆トイレ施設だけを考えることは皆さん、おもしろかったと思う。建築家が設計したトイレを見て感じたことは、やはり建築的だということ。街の中で公衆トイレはどう存在すべきか、をきちんと考えておられる。
例えば安藤忠雄さんの作品は、強力なアルミパネルで格子にしていて、雨宿りができるようになっている。右側の道路は大通りに面しており、クルマがビュンビュン走っている。そうした都会の道路状況に負けないような強靭な力を感じさせる施設だと思った。
近年は公衆トイレでも、それぞれの立場での努力が実り、トイレにユニバーサルデザイン等をどう具現化するかなど、機能的な側面では多くの進化があった。今回のTTTプロジェクトの作品群を見て、デザイン力の凄さを感じた。今までの公衆トイレはそっと行く場所で、目立たない公園の隅の木陰などにあった。それが今プロジェクトでは、存在感を前面に出した公衆トイレになった。それは街にとってすごくいいことだと思う。人間として大事な場所だから、そこ
に存在してくれないと私たちを守って貰えない。そうした強烈なデザイン力を発揮してくれたと思う。
トイレ設計をする上で、利用者が使いやすいという機能面はとても大事な要素。そのうえでデザインの大切さを教えてくれたと考えている。デザインについては内部と外部、すなわち、トイレの内部で便器周りを含めた人間に直接働きかけるデザインと、街と対峙する建築物としての外部デザインがある。例えば個室内で座った時に、どう感じるかとかを把握することは少なかったと思う。外側と内側の両方ともが優れたデザインのトイレは使用者の心に届くし、心地
よく使える。私は“機能は身体に届き、デザインは心に届く”ということをモットーにしている」
ー渋谷区にとどまらず他の区、他自治体に同プロジェクトが拡大するといいですね。
「他自治体に広がっていくといいのですが、ものすごく大変なこと。これまで長いこと皆さんが努力、チャレンジされてきた姿を見てきましたので、本当に心から応援したいし、私自身ももっと挑戦したい。日本トイレ協会としても、私たちに何ができるかを共に考えたいと思っています」