話す点字ブロックが街を変える――視覚障がい者に新たな自由を

視覚障がい者向けの点字ブロックに音声案内機能を付加した「しゃべる点字ブロック」が,全国で導入されつつあります.スマートフォンのカメラでブロック上の黒いシールを読み取ると,周囲の施設や風景の情報が音声で届きます.

川崎市での実証実験では,「右手に土の香りを感じる緑地があります」といった情景豊かな案内が提供され,体験した視覚障がい者からは「一人で外出する勇気が湧く」と好評でした.

本システムは,金沢工業大学・松井くにお教授が開発したものです.東京や大阪を含む全国10都府県に設置が進み,多言語対応や生成AIを活用した質問応答機能も検討されています.

また,本取り組みには日本トイレ協会ノーマライゼーション研究委員会の川口委員も関わり,利用者の視点を活かした社会実装に貢献しています.

海外メディアでも紹介されています:
Mainichi English(英語)
Memesita(英語)

sumikai(ドイツ語)