第189回メンテナンス研究会「トイレメンテナンスワーカーの満足度(TS)向上を目指した作業環境改善の意見交換会」について

お世話になります。だんだん蒸し暑くなりましたね。
熱海での水害が、最小限の被害でとどまることを願うばかりです。
みなさんはお元気ですか?

さて、次回定例研究会の概要をお送りします。
今回は、みなさんと議論をする機会を設けることにしました。
後半には、気軽に水洗トイレが設置できる圧送式トイレの紹介をさせていただく予定です。
これからこうした画期的な製品が現場にたくさん入ると思うので、一度見ておくことをお勧めします。
では、参加のご連絡をお待ちしております。
追記:まだ年会費(研究会費)の振込が終わっていない方は、ご確認をお願いします(7月末まで)

【第189回開催概要】
8月3日(火)15:00~18:00(入場:14:50~)
題名:トイレメンテナンスワーカーの満足度(TS)向上を目指した作業環境改善の意見交換会
テーマ1:温暖化(暑さ対策)とトイレメンテナンス
テーマ2:東京オリンピック開催準備で表面化したトイレ清掃員の男女配置の課題
テーマ3:作業員の感染防止~医療機関の対策から学ぶ~
テーマ4:人材不足問題に風穴を開ける清掃ロボット導入の現場の視察報告
先進トイレ設置事例:コロナ渦や東京オリンピックで増えた
圧送式トイレ&手洗い器の設置とメンテナンス
…SFA Japan (株)荻野雄仁氏
会場:オンライン(ZOOMアドレスを申込者に、開催前に送ります)
参加料:メンテナンス研究会賛助研究会員…1500円
日本トイレ協会会員・一般…2000円
学生(会員・非会員とも)…1000円
申込:こちらからお申し込みください。メールでも可能です。

締切:7月30日(金)18時

【開催趣旨】
新型コロナのワクチン接種率が増え、いよいよ東京五輪が始まりますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、最近は様々な社会環境の変化により、人々の価値観や労働環境が急変しております。それに伴い、トイレ関連作業者の作業環境も、課題が山積しております。しかし容易に結論が出ないこともあるでしょう。

そこで今回は「トイレメンテナンスワーカーの満足度(TS ※)の向上を目指した作業環境改善の意見交換会」を実施しようと思います。

※TS=Toilet Maintenance Worker Satisfaction(S=満足度)…トイレメンテナンスワーカーの満足度。「ティーエス」と読む。正式には「TmwS」。「顧客満足=CS」「従業員満足=ES」を参考に作った造語。臭さ、狭さ、熱さ&寒さ、難しさ、男女差、高齢者多勢などを伴う難義を耐える、トイレに関連する作業者(設置・清掃・修繕作業等)の配慮を示す概念として、今回より新しく提案します。

具体的には、「温暖化」「男女配置」「東京オリンピック」「感染症対策」「コロナ渦」「ロボット導入」のキーワードを掲げ、4名のテーマリーダーに問題提起をしていただき、研究会らしく、参加者同士でフリーディスカッションを行いたいと思います。後半には、先進トイレ設置事例を紹介します。

もし思い当たる事例や、言いたいこと&聞きたいことがあれば、積極的にご参加ください。

【テーマごとの説明】
■テーマ1:温暖化(暑さ対策)とトイレメンテナンス
〈テーマリーダー:アメニティ 星野延幸氏〉
地球規模の温暖化により、昨今の夏季シーズンの暑さは異常と化している。公共トイレや新築物件・学校建築のトイレでは、クーラーが無いことがほとんどなので、作業員の暑さ対策は健康管理上、深刻な問題となっている。その上、コロナ対策でマスク装着も必須となり、過酷化が予想される。そこでどんな工夫が効果的か?作業服の選択は?水分や塩分の補充は?を、意見交換をしたい。

■テーマ2:東京オリンピック開催準備で表面化したトイレ清掃員の男女配置の課題
〈テーマリーダー:(株)クリーンシステム科学研究所 編集チーフ 比地岡貴世
日本では、女性(しかも年配者)がトイレ清掃をすることが、長年の慣習上多いしかし性犯罪の防止の視点やSDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、昨今の●●ハラスメント(この場合はセクハラ)などの観点から見ると疑問が残る。一方、他の先進国では「男性トイレは男性が、女性トイレは女性が作業する」というのが当たり前だと聞く。そのため、東京オリンピックの選手村で「男女それぞれの清掃スタッフを配置するように」との指示が出され、グローバルスタンダードな現場対応に追われている。今後は外国人労働者の増加や、トランスジェンダーの人権が注目されるようになり、この問題はさらに深化すると予想される。清掃業の中でも特に男女の配置が問題視される「トイレ」の維持管理では、どのような配慮が可能か?を議論したい。

■テーマ3:作業員の感染防止~医療機関の対策から学ぶ~
〈テーマリーダー:元(株)LIXIL 中森秀二氏〉
新型コロナウィルスが本格的に感染期を経験し、トイレにおける清掃にも、様々な工夫が求められた。また医療機関では、感染対策の基本として、マスクの着用や、防護服の装備等が推奨されている。トイレは感染症と切っても切れない関係にある。そこで今回は、ノロウィルスなどの感染拡大も視野に入れ、医療機関の対策用の動画(一部)を紹介し、清掃作業員の感染防止の知見を広めたい。
参考動画:http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=393

■テーマ4:人材不足問題に風穴を開ける清掃ロボット導入した現場の視察報告
〈テーマリーダー : アントイレプランナー代表 白倉正子氏〉
清掃業界の人材不足や、作業の一元化を目指し、清掃用ロボットの導入が検討されて久しいが、公共トイレでの導入はまだ少ない。しかし1件誕生した。そこで2021年7月より施行開始したハイウェイメンテナンス東名(株)管轄の浜松PA(静岡県)を7月に視察した様子を、簡単に報告する。
関連記事URL:https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/5165.html

■先進トイレ事例紹介:コロナ渦や東京オリンピックで増えた圧送式トイレ&手洗い器の設置とメンテナンス
〈発表者: SFA Japan(株)ゼネラルマネージャー 荻野雄仁氏〉  コロナ渦によって、手洗い場の設置の必要性や在宅ワークの急増するなど、労働環境が大きく変化している。また東京オリンピックの開催により、簡易な水洗トイレ及び手洗い器の設置が求められている。その対策の一つとして(株)SFAの、圧送式トイレのシステム導入が注目されている。メンテナンス従事者が現場で見る機会も増えるだろう。そこでその設置の経緯を伺い、そのメンテナンス方法について学習するなど、知見を広めたい。
会社HP:http://www.sfa-japan.jp/

 

【添付】
開催案内PDF

詳細はPDFをご覧ください。